Abhidharma●@Page     「唯識三十頌」関連@Page 「ノイマト」@Page

「アビダンマ」-Wiki; 仏教の心理学を説明しているテキスト群。ひとまとまりの文章link【T】を列挙。
心所-Wiki >南伝の上座部仏教(スリランカ仏教大寺派)では、
        >『アビダンマッタ・サンガハ』に則り、心所を以下の全52種とする。
52の心所(7+6+14+19+6)。トランプは13X4=52。 用語 term ; その意味・定義を明確にする。As Def. 【T】=日本テーラワーダ仏教協会       

【1】共通心所  7種類 【T】 // 【解説】
【2】雑心所     6種類 【T】 // 【解説】
【3】不善心所    14種類【T】
【4】善心所 このうち共通善心所が19種類 【T】(7+12=19) 
信、念、慚、愧、無貪、無瞋、中捨。これで7。
2 X 6のcolor flap street。
(c- l-、fl-a-p、st-)
離心所(3種類;正語、正業、正命)、
無量心所(2種類)、智慧の心所(1種類)。この6
この最後の2のprint

【1】共通心所  7種類 【T】 // 【解説】
1.触 2.受 3.想 4.志(チェータナー) 
5.一境性  6. 命根  7. 作意(マナシカーラ)

しい「そく」(触)→「受」「想」
          「作意(さい)」// 「命根(みょうこん)」
φ 4.志  5.一境性(認識対象に集中するはたらき) 
            「7.作意(さい)」心を対象に向けるエネルギー
            「6.命根(みょうこん)」生きているというエネルギー
          
           触をφ6位に当てるなら
「しい」がφ5位       「受想」がφ7位 
(φ8位がなくて)
「さい」「みょうこん」でφ9位、φ10位
(「さみしい」で落とす。)

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心理学用語集: オペラント条件づけ-Wiki   2023.11.30-Thurs

3項随伴性 

Antecedent:先行刺激
Behavior:行動
Consequence:結果

動機付け操作を加えて4項随伴性

弁別刺激 条件強化子

オペラント条件づけ in  【脳科学辞典】  正の強化子(positive reinforcer)

シニフィアンは1つの言葉のもつ「音」の側面を、
シニフィエはその「意味」の側面を指す。-Wiki
------------------------------------------------------------------------------------

【2】雑心所     6種類 【T】 // 【解説】

pinch(つまむ 摘まむ)で尋伺(じんし)→pinch
しょう、しょう (【勝結】(しょうけつ) bind、
         努力(精進 also in 六波羅蜜)
紀伊半島   (joy(喜), motivation(意欲))

1.【尋】 vitakkaヴィタッカ:
認識対象を心に乗せる(同時に心の論理を担当)
2.【伺】 (し) vica^ra ヴィチャーラ:
認識対象をつかまえているはたらき
3.【勝結】(しょうけつ) in Text、
別 「勝解しょうげ」 adhimokkha アディモッカ 
心を対象に結びつけるはたらき
4.【精進】 しょうじん viriyaヴィリヤ:
努力しようとするエネルギー
5.【喜】き pi^ti ピーティ:
喜ぶエネルギー
6.【意欲】 いよく canda チャンダ:
意欲、やる気

【3】不善心所    14種類【T】

【4】善心所 このうち共通善心所が19種類 【T】(7+12=19) 
信、念、慚、愧、無貪、無瞋、中捨。これで7。
あとは2 X 6の  color flap street。(c- l-、fl-a-p、st-)
離心所(3種類;正語、正業、正命)、
無量心所(2種類)、智慧の心所(1種類)。この6。 この最後の2か所のprint ●四無量心について by 清森義行●(YouTube) アビダンマッタサンガハ用語解説-pdf 14 / 78 の「II 摂心所分別」の内容。(ここまで。本当に以上です。) ******************************************************************************************************************** 【浮き橋、ハンケチの焦げ(こげ)】 まずここ@Page // アビダルマ Abhidharma;a+bi dharma 複素数として見る。 (う=恨まない、き=競わない、は=張り合わない、し=嫉妬しない、 はん=反抗的にならない、けち=ケチにならない、こ=攻撃的にならない、げ=激高しない) 「ノイ マト」(ののしる、いじめる、(迷惑)、負ける、取る。)ダンマパダ(Dhammapada)関連文章@Page「あとで」in 映画「ツレがうつになりまして」(2011) (1)「あ」;「あせらない」。(また、phrase通り「後で」) 「新しい」「朝を」「ありがとう」(appreciation)。「改める」(悔い改め)。 「あたま(最初)」 (2)「と」;「特別視しない」(*)、また「空」(くう)の観点。// 尊い=(と)。 (*)=こころの諸要素は、なだらかに万人に存在する。 一方で、「この特別な機会」(毎日がspecial)と受け取ることで感謝し、幸福になる。 (3)「で」;「できること」、(そしてできないこと「実施不可能」)。       一方で、「Yes! I can.」 「為せば成る、為さねば成らぬ、何事も、成らぬは人の為さぬなりけり」(上杉鷹山)@東進ゼミナール 「朝の誓い5条」(実践倫理宏正会) オアシス運動-Wiki 「八風吹不動」 八風(はっぷう)-Wiki 「缶ジュース、深海に行く。直感、五感」@Page // 【老害、10個あげると】● 意見「プライド 話、くどい」「怒りっぽい 間違えを〜」 opinion pride talk A mistake 古い価値観 「屁理屈 excuse、仕事の能力」 old 都合が悪いと老人 excuse 気持ちは若い、と。 opt A ミス オールド 「屁でもない能力」 老人〜若者  「一言で 『勘違い野郎』」 「青い熊」、もしくは「おい悪魔」; あせるな、おこるな、いばるな、くさるな、まけるな ******************************************************************************************************************** 関連本「心の中はどうなってるの? 役立つ初期仏教法話〈5〉」(アルボムッレ・スマナサーラ) in Amazon ********************************************************************* 【同義語】(同意語 synonym) 「心」=「心の中はどうなってるの?」 // Website=日本テーラワーダ仏教協会 チェータナー;「志」(し) @「心」 // 4.「思」(し) @ Website // the 4th (し) 共通心所・必須心所(共一切心心所) 7種類 @「心」 共一切心心所(くいっさいしんしんじょ) @ 上座部大寺派 in 心所-Wiki 心所-Wiki では「同他心所」を2分して (1)共一切心心所(くいっさいしんしんじょ) と(2)雑心所(ぞうしんじょ) (この2分はWebsiteと同じ。「心」にもp.82「同他心所」の語。 ) ********************************************************************* ******************************************************************************************************************** ★ 慧根 (一種類) 善の世界の司令官  p.186            2022.11.3(木) 文化の日     智慧こそ宝。「ありのままにものをみることができる。」 悟りを開く力。 >智慧は、ただ善心でいきているだけでは生じません。 >修行して、特別に育てなければいけません。 「気づき(サティ)」の実践。  「気づき」と「智慧」は相互作用で育つ。 cf. 前頭前野 智慧(ぱんにゃー)とは「一切の存在のありかたが、真にわかること」 p.187 >一切は、無常です。苦です。無我です。 >存在は言葉を超えている。何かが言えるとすると >「無常、苦、空(くう)、無我、幻想、幻」【6】 幻想が脳内、幻が世界 >すべては、一時的な仮の姿で、瞬時にその姿は消えます。 >だから、「これ」という実体は何もありません。 p.188 輪廻の苦しみを幸福のごとく見せるマジシャンのタネ。 >最終的に、強烈に「智慧」が生まれたら、 >知るものも知られるものもなくなってしまい、 >すべてが消えてしまいます。 >主体も客体も両方とも消えてしまう、 >そこが最高の「智慧」で、悟りの世界です。 >知る人もなく、知られるものもない世界、それは体験するしかありません。 >悟りは、言葉では表すことができない世界です。 ******************************************************************************************************************** ★ 「心」、その最終章  メモ 2022.11.3(木) 文化の日 結び; 「心」は、わたしたちの命のベース。 「心」は認識作用。cf. 認知科学 概念として知ることがある。一方、(身体)感覚として知ることがある。p.191 >感覚器官が、なにかに触れて、感じる p.191 「触」、「受」「想」  感情や心の機能---これらはすべて「心所」のはたらき。 >「心所」の勉強の目的; 自分の心を正しい方向に育てるため   よい人間になりたい、心を清らかにしたい。 cf.清明心   よい人間の心の中(25の善心所) 本「ブッダの実践心理学 アビダンマ講義シリーズ」 第3巻「心所(心の中身)の分析」 「すべての悪いことをやめること、善にいたること、心を清らかにすること、 それが諸仏の教えである。」七仏通誡偈 - Wiki 諸悪莫作(しょあくまくさ) ― もろもろの悪を作すこと莫(な)く 衆善奉行(しゅぜんぶぎょう) ― もろもろの善を行い 自浄其意(じじょうごい) ― 自ら其の意(こころ)を浄くす 是諸仏教(ぜしょぶっきょう) ― 是がもろもろの仏の教えなり (「衆善奉行」は漢語訳によっては「諸善奉行」とすることもある。) 三毒-Wiki (貪・瞋・癡(とん・じん・ち))を減らし、智慧を育てること。 そして涅槃-Wikiと呼ばれる最高に幸せな境地に至ること。 それがお釈迦さまが説かれた道です。(以上) ******************************************************************************************************************** ********************************************************************* わたしはこう聞きました。 「こころ」がすべて。(the Mind Only) → Mind はMond(Fr.) 各宗教の「神」は、世界の「創造、支配(〜維持)、終わり」を司る。         (この点でヒンドゥー教は正しく表現している。) ここですべてを支配しているのは「こころ」。p.13    「こころ」には、知る機能と、その中身がある。p.20        (「こころ」の中身を「心所」(しんじょ)という。) p.22 「こころ」を整理整頓して、清浄して、成長させよう。 人格、性格は、どういう「心所」が溶けやすいかによる。p.24 「どのようにいきているか」が大切。 論蔵 (パーリ) - Wiki。 論蔵(巴: Abhidhamma Pi[t]aka, アビダンマ・ピタカ)。 ここに7つの文章。 『アビダンマッタ・サンガハ』-Wiki in 「心所」-Wiki 共一切心心所(くいっさいしんしんじょ)●(他の文章も) ***************************************************************** 仏教聖典(名古屋)  → (Nag.)と略 「新修現代訳 仏教聖典 新版」福田正治   黎明書房 昭和62年3月15日 新装版第1刷 定価 1800円     ISBN:4-654-07005-2 目次 第1編 仏陀(釈迦牟尼仏;久遠の仏;仏身とその徳) 第2編 教法(因縁;唯心と実相;仏性;人間;救済) 第3編 修道(教養;実践) 第4編 教徒(仏教徒;生活指針;仏国土の建設) 日本人の仏教 p.115 第4節人の一生 六 p. 118 の五悪などは「仏教聖典」guideの最初の方。 (無量寿経下巻) 『和英対照仏教聖典』191頁18行〜193頁18行 244.2 仏説 無量寿経 (巻下)-WikiArc 大経・その四(現代語版) ***************************************************************** 第1編 第1章 第1節 [1]-1-1 Nag. P.12 雪山童子(せっせんどうじ) (Soka-net) 諸行無常 是消滅法 消滅滅已 寂滅為楽 (涅槃経(ねはんぎょう)四句偈) cf. いろは歌 以前、第2句に諸行無常-Wiki、第4句に涅槃寂静-Wikiをあてた。 三法印(さんぼういん)-Wikiは、仏教において三つの根本的な理念を示す仏教用語 諸行無常印-「すべての現象(形成されたもの)は、無常(不変ならざるもの)である」 諸法無我印-「すべてのものごと(法)は、自己ならざるものである」 涅槃寂静印-「ニルヴァーナは、安らぎである」 四法印-Wiki この3が一切皆苦-Wiki 三相(仏教)-Wiki パーリ仏典、ダンマパダ20 Maggavaggo ***************************************************************** 「アビダンマ」-Wiki; 仏教の心理学を説明しているテキスト群 (p.26) >迷いもさとりも心から現われ、すべてのものは心によって作られる。 >ちょうど手品師が、いろいろなものを自由に現わすようなものである。222.1 「ぼくはそれ以後、思うんです。神は手品師のように何でも活用なさると。我々の弱さや罪も。……」 「深い河」(遠藤周作) タロット1はMagician。    Fool(0)→Magician(1)のwerden。 アルボムッレ・スマナサーラ→Google Theravada Buddhism@Page ******************************************************************************************************************** 【1】共通心所 7種類 【T】(基本認識のレシピ) 共通心所; ((同義語))必須心所、共一切心所(-Wikiの表現。くいっさい〜。)] 1.触 2.受 3.想 4.志(チェータナー)  5.一境性  6. 命根  7. 作意(マナシカーラ) φならText P.59に従って   志(見ようというエネルギー)    一境性(対象に瞬間的に集中) 触(そく);対象に触れる 「想」  ← 「受」 ----------------------- 「作意(さい)」心を対象に向けるエネルギー         「命根(みょうこん)」 7th           生きているというエネルギー ★十二縁起-の 6 触、7 受。 ★般若心経-Wikiの「受想行識」cf. 五蘊-Wiki; 色 受 想 行 識 (簡訳; 観音菩薩(慈悲、Power) →舎利弗(智慧) ) 接点(数学的な)、そして連絡(JR列車のような)として--- 1.phassa 六処(眼耳鼻舌身意)にそれぞれの対象(色声香味触法)が触れること 2.vedana^ 六処(眼耳鼻舌身意)で触れた情報を感じるはたらき 3.san^n^a^サンニャー  六処(眼耳鼻舌身意)で触れた情報を区別する 4.cetana^チェータナー  (Websiteで「思」) 行為の動機づけをするはたらき、意志 5.ekaggata^ エーカッガター:一境性 認識対象に集中するはたらき 6.ji^vitindriyaジーヴィティンドリヤ:命根 生きているという機能 7.manasika^ra マナシカーラ:作意 心(認識)を作動させるエネルギー 【2】雑心所 6種類 【T】 1.【尋】 vitakkaヴィタッカ: 認識対象を心に乗せる(同時に心の論理を担当) 2.【伺】 (し) vica^ra ヴィチャーラ: 認識対象をつかまえているはたらき 3.【勝結】(しょうけつ) in Text、
別 「勝解しょうげ」 adhimokkha アディモッカ 心を対象に結びつけるはたらき 4.【精進】 しょうじん viriyaヴィリヤ: 努力しようとするエネルギー 5.【喜】き pi^ti ピーティ: 喜ぶエネルギー 6.【意欲】 いよく canda チャンダ: 意欲、やる気 【3】不善心所 14種類 【T】 痴のグループ  4種類 欲のグループ  3種類 怒りのグループ 4種類 それ以外    3種類 痴(無知 モーハ) 無慚(恥知らず) 無愧(無謀) 掉挙(浮つき) 貪(「本」で欲 ローバ) 見(邪見) 慢 瞋(ドーサ) 嫉(イッサー) 慳(もの惜しみ マッチャリア) 悪作(=後悔 クックッチャ) 昏沈(ティーナ) 睡眠(ミッダ) 疑(ヴィチキャッチャー) 【4】善心所 // このうち共通善心所が19種類 【T】 1.サッダー:信 saddha^ 自由で正しい判断による確信 2.サティ:念 sati 気づき、今の自分の状態や自分が置かれている状況に目覚めていること 3.と 4. 慚 愧 不善行為をすることを「恥ずかしいと思うこと」/「怖がること」 5. 無貪 6. 無瞋  7. 中捨 以下、8〜9, 10〜11, 12〜13, 14〜15, 16〜17, 18〜19は6対。 7+12=19 **************************************************************************************** 心身の(実際ここでは身心 body & mind) 軽安性 軽快性 柔軟性 適合性 練達性  端直性。この6。倍で12。 calm  light  flexibility active (apt) professional steadfast 落ち着き 軽さ(*2) // 柔らかさ、ソフト(*3) // 活発(*4) // できる(*5) // しっかりしている(*6) (*2) light delight 元気、明るさ     (*3) 柳  (*4) ワーキングコンディションが整っていて動ける状態。   「ああそうですね」。そして「それだったらこうしましょう」。 (*6) まっすぐに、決めた行動をやりとげる。心が揺れない。優柔不断でない。行動的。 これら12は昏沈と反対のはたらき。 【暗記】color flap street (c- l- fl-a- p- st-) **************************************************************************************** 【3-2-1】 離心所(3種類)正語 正業 正命 無量心所(2種類)悲喜 智慧の心所(1種類) 慧根       (以下、詳説) 離心所(3種類) 20.samma^ va-^ca^サンマーワーチャー:正語 正しい言葉しか語らないエネルギー 21.samma^ kammanta サンマーカンマンタ:正業 正しい行為をするエネルギー 22.samma^ a^ji^va サンマーアージーヴァ:正命 正しい仕事をするエネルギー cf. スマナサーラ長老ベストブックガイド 100冊から厳選!これだけは読んでおきたい【書誌情報アップデート版】 この本は、 「心の中はどうなってるの? 役立つ初期仏教法話〈5〉」(アルボムッレ・スマナサーラ) in Amazon p.178からp.193である。見開き8ページ。 261 kb 217 kb (メモ; photo → 大きいので20%ほどにdown sizing。 wide plate (Home PageをPrt Scr)に貼って(今回4枚)、 これが2枚。cosmeticにするには、さらに77%にdown sizingする。 UMIN小pleteを母地にして新画像ファイルにする。) ひとことでいうと、慈悲喜捨、なかんずく悲喜。 「空」(くう)の理解。「無常、苦、空、無我、幻想、幻」。 (「空」(くう)の3要素の残り、「関係」が慈愛(上記)に通じる。) 思いやりの心 (1) 仏教聖典 >現実の世界>人生について >この世には五つの悪がある。〜  (最後まで読みましたか? その上で「人生の意義」、そして「理想の生き方」を読む。 (2) 慈愛 1Cor 13: 1- Links 「Love and Peace」@Page →(2) 「豊かな人生」考察 @Page →(2) ******************************************************************************************************************** 三 無量心所 <二種類> p.178 思いやりの心 人は生まれつき思いやりのある優しい生命ではない。本来、生命はエゴイスト。 もし、本来の感情で生きるなら、この世は殺し合いの舞台になってします。 無量心所;思いやりの心に現れる心所 (2つ。悲喜こもごも。) 四無量心-Wiki;「慈悲喜捨」// 慈;友情 メッター // ;他人の苦しみをなくしたいという気持ち。抜苦(カルナー) // 喜; ともに喜ぶ。ムディター。 // 捨;平等心(ウペッカー) cf. 愛 love 「Love and Peace」@Page ******************************************************************************************************************** 一般的な善心(共浄心所)とは 別に育てなければならない浄心所で、無量心所(アッパマナー チェータシーカ)と 名づけられています。無量心(アッパマナー シッタ)とは、 限りなく広げられ、力強くすることができる心という意味で【慈悲心】慈悲心の別名です。 無量心は、metta^(慈/メッター)、karuna^(悲/カルナー)、mudita^(喜/ムディター)、 upekkha^(捨/ウペッカー)の四つです。その中のメッターとウペッカーは、 共浄心所の adosa(無瞋●→【慈】)と tatramajjhattata^(中捨●→【捨】)にそれぞれ含まれています。 慈しみの心(metta^)【慈】と平等である心(upekkha^)【捨】は善行為には常に必要なはたらきですが、 必ずしも他の幸不幸に関与していくはたらきではありません。 カルナー【悲】とムディター【喜】は、他の生命の幸不幸に関わりをもっていく善心所です。 私たちは生きている限り、他の生命とつながって存在しています。 ですからカルナーとムディターを育てることはとても大切なことです。 慈悲の心で生きることこそ、この世で最高に幸福な生き方なのです。 智慧の心所(1種類) 25.pan^n^indriya パンニンドゥリヤ:慧根 智慧、ものごとの真理の側面を観ることができるはたらき ***************************************************************************** 慧根 えこん  p.186-188 「真理が見える力」「ありのままにものを見ることができる」「悟りを開く力」 これを修行して、特別に育てること。 ヴィパッサナー瞑想で「気づき(サティ)」の実践。 「一切の存在の本当のあり方が、信にわかること」 6つ。「無常、苦、空、無我、幻想、幻」 (空は無常であり、無我) すべては一時的な仮の姿。瞬時にその姿は消える。 だから「これ」という実体はなにもない。 ***************************************************************************** (以下、もう一度「総論」) 私たちを創造し、支配し、幸福や不幸を決めるのは、「心」です。心に振りまわされずに生きるには、 心に維持管理されることをやめて、心を維持管理しなくてはなりません。それにはまず、心を分析して 学ぶ必要があります。お釈迦さまは、五二種類の「心の中身(心所)」を発見されました。 心の膨大なはたらきは、この「心の中身」を理解することで把握できるのです。 A・スマナサーラ長老の『ブッダの実践心理学 第三巻 心所(心の中身)の分析』のエッセンスを、 初学者のためにわかりやすく書き下ろした一冊。 スマナサーラ長老以前にアビダンマと言えば、世親(ヴァスバンドゥ)がA.D.5世紀に著した 『阿毘達磨倶舎論(アビダルマ・コーシャ)』のことを指していました。 しかし、この『倶舎論』は「説一切有部(小乗仏教)」が生み出した内容であり、 釈尊の教法からは逸脱しています。これに対して上座仏教のアビダンマは、 “人格を改良して良い人間になるために必要な、心理学的な説明です。”(p.26)と 述べる著者が日本に初めて紹介した釈尊の教法そのものです。 “善心所(浄心所)は25種類です。不善心所は14種類です。善心所が沢山あるということは、 生命はただ生きるだけではなく、成長することができるということです。輪廻を脱出するところまで 成長することが出来るのです。(p.137)”;“預流果になると同時に、お釈迦様の教えこそ正しいという 強い確信が、自然に生まれます。(p.139)”;“「智慧」はただ善心で生きているだけでは生じません。 修行して、特別に育てなくてはなりません。「智慧」を育てるためには、 ヴィパッサナー瞑想で「気づき(サティ)」の実践をします。「気づき」と「智慧」は、 相互作用で育ちます。(p.187)” cetasika(チェータシカ:心所)は「心にあるもの」「心によるもの」で、言い換えれば、心の成分のようなものです。 同他心所 アンニャサマーナ・チェータシカ 7つ (上記の   【1】共通心所 7種類  ) 触  受  想  志(チェータナー Websiteで思)  一境性  命根  作意(マナシカーラ) (作意(マナシカーラ)はWebsiteで次の雑心所に分類されている) 雑心所 Pakinnaka-cetasika パキンナカ チェータシカ 6つ (上記の   【2】雑心所 6種類   ) 尋  伺(し)  勝結(しょうけつ、アディモッカ、Websiteで勝解(しょうげ))   精進  喜   意欲 (以上、共通善心所が19種類) ******************************************************************************************************************** 以下、比較的に大きなメモになる。 2021.11.9-Tues ******************************* まず扁桃核 amygdala 4th 不快 次にA10神経 6th  快楽 そしてoxiticin 「愛情」 5th 幸福 5-HT (serotonin) 9th Motor - Sensory 3rd - 2nd その上に the Spreme 1st このthe Spremeに前頭前野を対応させよう。 残りは 8th と 7th。 比較的に神経解剖学の配置に準じて        7thに記憶 海馬を対応 そして 6thは 判断 judgement    数学的能力 ******************************* アビダンマ(仏教心理学)阿毘達磨Abhidharma●-Wiki アヌルッダ大長老  アビダンマッタサンガハ Abhidhammatthasanaha アビダンマッタ・サンガハ - Wiki Abhidhammattha sangaha in Korea 第2章 心所(心の中身)の分析 【摂心所分別】 (巴: Cetasika-san^gaha-vibha^ga) Link中の アビダンマッタサンガハ用語解説 - 日本テーラワーダ仏教協会 (この中の  摂心所分別 ) アビダンマッタ・サンガハ in 【椎名健】 in 【ファーマフーズ】 摂阿毘達磨義論より 摂色分別の章 本「ブッダの実践心理学」 Concise Pali-English Dictionary● 捨 (仏教) 仏教用語の捨(しゃ)とは、パーリ語のウペッカー(equanimity)に由来し、 楽でも苦でもない不苦不楽の感覚状態(ヴェダナー)[1]。心の平静。かたよりのないこと[2]。心が平等で苦楽に傾かないこと[3]。 説一切有部の五位七十五法のうち、大善地法の一つ。唯識学の五位百法のうち、善心所の一つ[3]。 四無量心(四梵住:慈・悲・喜・捨」の一つ[3]。 七覚支(択法、精進、喜、軽安、捨、定、念)の一つ[3]。 三受(苦、楽、捨(不苦不楽))の一つ[3][1]。 ● ABHIDHAMMA DEBATE: ● ABHIDHAMMATTHA - SANGAHA *************************************************** The 4 Immoral mental states common to all immorals such as: moha (delusion), ahirika (shamelessness), anottappa, (fearlessness), uddhacca (restlessness) *************************************************** 以上、比較的に大きなメモ。 2021.11.9-Tues *********************************************************************************** ******************************************************************************************************************** 「苦しみをなくすこと」 役立つ初期仏教法話〈3〉 p.103 「他人に迷惑をかけてはならない」。これは普遍的。 「生きることは苦である。輪廻転生が苦である。 煩悩はその原因である。苦を乗り越えた境地は解脱、涅槃という。 この道は八正道という。」 ブッダの教えをひとことで簡単にまとめればこうなります。 これは真理であり、事実です。 「心は病気」 役立つ初期仏教法話2 2006/10/ 2021.6.20-Sun 目次 第1章 心のはたらき 第2章 心が病気になる原因 第3章 心の科学 第4章 心を治す 第5章 悩みへの答え 第6章 心の育て方 正しい教育とは、子供達に、死ぬまでみんなと仲良く、平和で美しく、 しっかりと生きていく能力を身に付けさせること。 子供達が他の生命の幸せを心から願うような社会であれば、社会問題の大半は無くなるに違いない。 「慈悲の瞑想」五段 p.190 ●は幸せでありますように ●の悩み苦しみがなくなりますように ●の願いごとが叶えられますように ●に悟りの光が現れますように ●は幸せでありますように ●;私、私の親しい人々(生命)、生きとし生けるもの、私の嫌いな生命、私を嫌っている生命 そして最後にもう一度、 生きとし生けるものが幸せでありますように(3回) 「生きるということは、生命を愛すること」(p.136) パターチャーラー長老尼 the Nun Patacara -Wiki ******************************************************************************************************************** 【Worksheetとしての四法印、十二縁起】 2021.5.25-Tues (真理と言えるものが3つあるだろうか。「空」(くう)、「苦」、「無明」。 そして「空」(くう)を、(1)変化、(2)関係性、(3)無我に「開く」。) 諸行無常 諸法無我 一切皆苦 涅槃寂静 in 四法印 - Wiki ******************************************************************************************************************* 十二縁起-Wiki もっとも適切な語で換語してみる。 無明   行 act  識 (識別 to differentiate)  名色 (こころ〜身体 mind & body ) 六処(眼耳鼻舌身意)   na^ma ru^pa ナーマは人の心理的要素を、ルーパは身体的要素を指す。 六処 ; 眼耳鼻舌身意の6感官 sensory organ 触、「しょく」をsixと関連させる。 外界との接触。 受、愛、取、有 受=感受作用。to receive。般若心経の「受想行識」へ。 愛=渇愛、妄執 desire 取(しゅ、up?d?na) - 執着 adhesion 有(う、bhava) - 存在。生存 existence 生 → 老死  三科(さんか)-Wiki とは部派仏教における、世界を在らしめる『一切法』を分類した 三範疇、五蘊(五陰)・十二処・十八界をいう。 ************************************************************************* 「忘れる練習・記憶のコツ 」 役立つ初期仏教法話〈4〉   アルボムッレ・スマナサーラ (著) サンガ新書 2013/5    2021.6.2(水)  ************************************************************************* 仏教が教える「9つの記憶術」 1. 有意義●か否かを決めること significance 2. 脳が「面白い」●と感じること 3. 学んで脳が楽しみ●を感じること 4. 探求心 quest 5. 「無智は惨めだ」というプライド 6. しっかりした「論理性」 7. ものごとの順序を決めるストーリー 8. 復習すること 9. 実行すること なぜ私たちは、「嫌な出来事」を忘れられず、「必要な情報」を憶えられないのでしょうか? お釈迦様によれば、私たちの記憶とは、感情、とくに「欲」や「怒り」によって築かれるもの。 感情が暴走すると、知識や記憶が激しく動きまわり、私たち自身も振りまわされてしまいます。 また、汚れた心はデータを記憶できるスペースが限られ、思うように憶えられないのです。 そこで大切なことは、心を整理整頓して能力を向上する方法と、復習や実行により必要不可欠な データを忘れないように記憶する技です。 「忘れること」と「憶えること」―幸せに直結する記憶の二つの方向性を学び、 さらには、「学ぶこと」と「教えること」のポイントについても解説します。 仏教はaudio memory。我々はパワー・ポイントを駆使して派手な図で示すことに重きを置いていますが、 仏教にはグラフやチャートはなく、理論だけとのことです。確かにスマナサーラ氏はまれに講演で パワー・ポイントを使うこともありますが、経典の文句だけで図示したことはないですね。 仏教が勧める記憶術の核心は、「清らかな感情」で、「有意義な事柄」を「論理的」に記憶する。 記憶の仕組みを、仏教的に心という観点から説明しています。記憶のきっかけとは何か? 実は怒りや嫉妬など、悪い感情とともに記憶されると言い、感情と紐付けられた記憶は、 長続きしないものだと述べられています。 「宗教というのは、神話物語であり、人が信仰しているのは作り話の神話」と言い切る師に驚きましたが、 神話ではなくブッダの思想を信じるというポリシーを感じました。 記憶というのは、感情の上に築かれる知識であり、これが非常に不確かなものであるため、 本当に知識を身につけるためには、感情と切り離すことが大切だと師は説きます。 さらに、学校で学ぶ知識と経験で学ぶ智慧とは似て非なるものであり、人は知識ではなく 智慧を身につけるべきだという話に展開します。 そこに、真理を知ることの大切さが生じるというわけです。 66ページに、はっきりこう書いてある。 ************************************************************************* 意図的に、何かの訓練をして、憶えたことを忘れることは不可能です。 忘れさせる方法はないのです。これは自動です。勝手に忘れてしまいます。 管理できません。 この本では、どうやって悪いことや、嫌なことを忘れるか、 その良い方法を教えてもらえるかも知れないという期待があったかも知れませんが、 私の答えは、「忘れなくてもいいのです」というものです。 そのうち忘れるかも知れませんし、忘れられないかも知れません。 ************************************************************************* 驚くなかれ、忘れるための記述は、たったこれだけ。 前半部分で「記憶は煩悩(怒りと欲)によって作られたもので、事実と異なる」と延々と説き、 最後の最後(223ページ) ************************************************************************* 感情の暴走によって、記憶がいつでも、新たなバージョンを作っては現れます。 蘇る場合もあります。記憶というのはそんなもので、いつでも編集されているのです。 人は、記憶を忘れるのではなく、悪感情を制御するのが正しいのです。 データはデータでいったん措いて、感情との縁を切ってしまうのです。 ************************************************************************* (以上)「忘れる練習・記憶のコツ 」(役立つ初期仏教法話 14) ******************************************************************************************************************* 「怒らないこと」 役立つ初期仏教法話〈1〉2006/7/  2021.5.22-Sat 小見出し 「昨今では、怒って当たり前、ややもすると怒らないと不甲斐ないとでも言わんばかりです。 ブッダは、これに真っ向から反対します。怒ってよい理由などない。怒りは理不尽だ。 怒る人は弱者だ。怒らない人にこそ智慧がある。怒らない人は幸せを得る。 人類史上もっとも賢明な人は、なぜ怒りを全面否定したのでしょうか。 最初期の仏教であるテーラワーダ仏教の長老が、その真意を平明に解き明かします。」Amazon >怒りのため、こころが騒いでいては、喜びを感じられない。 >怒りを治めるためには、それを観察することだと説く。 >怒りが生じたとき、「これが怒りの感情だ」と自分を観る。外に向いている自分の目を内に向けるのだ。 ベッセル・ヴァン・デア・コーク(Bessel van der Kolk、1943年 -)-Wiki トラウマやPTSDについて脳科学的な研究を行っており、ニューロフィードバックなどを用いた治療を行っている。 発達性トラウマ障害という概念の提唱者でもある EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing)-Wiki 眼球運動による脱感作および再処理法 EMDRはトラウマに焦点化した認知行動療法 (CBT) と共に根拠のある治療法として推奨されるようになった バタフライ・ハグ アンガーマネジメントは、「怒っていいという前提が間違っている」「感情的にならず指摘で済ませる」という 2点が要点だと私は認識しています。心的リソースで考えると、怒りは速度が速く爆発的な力がありますから、 コストが大きいです。(リソースを多く消費します)。6秒で理性が戻るといいますが、 これは怒りの爆発力と速度の目安にならないでしょうか。私達が求めるのはアンガーマネジメントという結果です。 アンガーマネジメント in 「日本の人事部」「6秒ルール」 (1)公明正大タイプ(Q1 +Q7の点数が一番高かった人) マナー違反や社会的に正しくないと思うことについて怒りを感じやすいタイプ (2)博学多才タイプ(Q2 +Q8の点数が一番高かった人) なんでも白黒をつけないと気がすまないタイプで、はっきりしないことや人に対してイライラする傾向がある (3)威風堂々タイプ(Q3 +Q9の点数が一番高かった人) 自分が一番でいたいと思っているタイプで、軽んじられたり、大切にされなかったりすると、怒りを感じやすい (4)外柔内剛タイプ(Q4 +Q10の点数が一番高かった人) 自分が決めたルールから外れることを嫌がるタイプで、表向きは穏やかだが、自分ルールから外れるとイライラしやすくなる (5)用心堅固タイプ(Q5 +Q11の点数が一番高かった人) ものごとをネガティブな方に誇張して考える傾向があり、周りが大ししたことがないと思っていることでも、必要以上に悪くとらえて怒ってしまうことが多い (6)天真爛漫タイプ(Q6 +Q12の点数が一番高かった人) 後先考えずにとにかく行動し、なかなか思ったように進まない、時間がかかるということにイライラしやすいタイプ 気持ちの高ぶりを静める「魔法の言葉」 コーピングマントラ 「大丈夫、大丈夫」「まあ、別にいいか」「なんとかなるさ」「明日には忘れているかな」など、 「魔法の言葉」は人それぞれ。ほかにも、子どもの名前やペットの名前、好きな食べ物など、 それを唱えたら気持ちが落ち着く言葉ならなんでもOKです。 ******************************************************************************************************************** とても参考にしたい心のあり方が後半書いてあって 自分を水晶玉のようにイメージ、の章。 失礼な事をされても ツルーンと洗い流してしまう わたくし水晶でございますゆえ汚れません。 むしろ浄化しちゃいます。 みたいな心受け止めてあげればいいのかなーって それはいい考えだなと思いました。 あと、地球のような寛大な心でとか ガンジス川の例えとか、も良かったです。 ******************************************************************************************************************** 他人の怒りについて、「怒っている相手は、自分の体に溜まったゴミを外に出しているだけだから、 わざわざこちらがゴミ箱になる必要はありません。」とのこと。ユーモアあふれる本です。ぜひどうぞ。 「スッタニパータ」 「蛇の毒が(身体のすみずみに)ひろがるのを薬で制するように、怒りが起こったのを制する修行者(比丘)は、 この世とかの世(この世とあの世、いわゆる輪廻のこと)とをともに捨て去る。  蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである」 ******************************************************************************************************************** 相手が怒っても、自分が怒っていい理由にはならない。 挑発されたとしても、怒ってもいい理由にはならない。 無視されたとしても、怒っていいい理由にはならない。 理不尽な扱いを受けても、怒ってもいい理由にはならない。 罵られ、侮辱されても、怒っていい理由にはならない。 たとえ殴られても、怒っていい理由にはならない。 生きがいを奪われたとしても、怒っていい理由にはならない。 何があっても、何をされても、自分が怒っていい理由など、ない。 では、怒らないですむコツはあるのか? 怒りが生まれる根本に「自分が唯一絶対正しい」という心があるから、 「自分は不完全で間違えることがある人間である」ことを深く自覚し、 謙虚になることが大事であると説く。そして、もし怒りが湧き上がったときには、 その感情をそのままそっくり表に出すのではなく、一度怒りの感情を客観的に観るのがいいという。 「あぁ、自分は今怒っているな。イライラしているな」というように(メタ認知ってやつですな)。 怒ってくる相手への対処法も教えてくれている。相手にとっての鏡になれという。 相手の怒りを「そうですね」「あぁ、あなたは今怒っているのですね」という具合に 相手の感情を理解してあげる。この方法は以前なにかの本で知り、クレーム処理の際に 一番気をつけていたことでもある。相手の怒りをそのまま返答してしまうと、お互いヒートアップしてしまい、 どちらかが折れるまで戦い続けることになる。クレーム処理を説得の技術と思っている人が このパターンに陥りやすいように思う。新人にも教えていたことは、 相手の怒りの感情を冷静にしっかり受け止め、怒るのは当然だと態度で示し、 解決のために現状を詳しく教えてほしいと訴えるのが大事だということ。 この方法だと、はじめは怒りの言葉が続くが、現状を話してくれている間に冷静になってくれて、 一緒に解決へと協力してくれるようになることが多かった。 (まぁ、それでもダメだったケースもありますけどね...) ******************************************************************************************************************** 怒らないこと 役立つ初期仏教法話1● 【目次】 ●  第1章 「怒り」とは何? 「怒り」について誰も知らない/誰も彼もが「怒りたい」/人間とは「怒り」と「愛情」で生きている/ 「怒り」が生まれると「喜び」を失う/「暗い感情」(dosa)が強くなると「怒り」(vera)になる/ 世の中の破壊の原因は「怒り」/仏教は感情を人格化しない/「ゴキブリは気持ち悪い」のは自分のせい/ 鶏にとってゴキブリはご馳走/感情の物差しは人によって違う/刺身は美味か?残酷か?/ 自分を正せば、幸福に生きられる/「私は正しい」と思うから怒る/「私こそ唯一正しい」が人間の本音/ 「私は間違いだらけ」だとわかると怒らない/言葉は正しくない/優しくしても、嫌われて当たり前/ 努力はしても、結果は求めない/怒る人々が思うこと/ののしられたら怒る/いじめられたら怒る/ 負かされたら怒る/盗まれたら怒る/嫌なことを反芻してさらに不幸になる/ くだらない妄想概念がが怒りをつくる/エゴが妄想概念をつくる/エゴ→無知→汚れ→怒り/ 怒り癖はなかなか取れない 第2章 怒りが幸福を壊す 拒絶のエネルギーが強烈になると…/怒るのは仕方がないこと?/「怒りの人生」に喜びはない/ 人間は喜びなしでは生きられない/怒りが私たちの命を脅かす/「正しい怒り」は存在しない/ 「殺してもいい」は成り立たない/どこまでも赦してあげてください/怒りは自分を焼き尽くす「火」/ 「怒り」が気づかないうちにからだを壊す/病気がすぐ治る人、いつまでも治らない人/ 怒る人は幸せの大泥棒/怒りはすぐに伝染する/支配者は危険な人種/相手を倒す前に自分が壊れる/ 「怒る人ほど頭が悪い」という真理/怒り続けると「怒りそのもの」になる/怒りの人間は動物以下 第3章 怒らない人 いちばん強烈な罰、それは無視/本当の「無視」は難しい/お釈迦さまを困らせた運転手/ お釈迦さまが与えた罰「ブラフマダンダ」/自分で反省しなければ意味がない/ 自分がした「悪いこと」を分からせる/突然、人に殴られたらどうする?/偉大な人ほど謙虚でいられる/ 「面子」は醜い/アインシュタインの謙虚/怒ったら、怒らないこと/脱皮のように「怒り」を捨て去る/ 怒らない人だけが勝利者になれる/壊れた鐘のようになれ/怒る原因がないときは誰でも立派/ どんな心で叱られても、怒らないこと/何があってもびくともしない心をつくる 第4章 怒りの治め方 自分の心にある「怒り」に気づくこと/怒りを「抑える」「我慢する」は大間違い/ 怒りを観られた瞬間、怒りは消える/怒ったら「自分は負け犬」と言い聞かせる/ 動物の世界でも、強い者ほど怒らない/負け犬の母親を持つ子供は不幸/ 「怒らないこと」と「甘やかすこと」は違う/本当の愛情や自信があれば話は通る/ 「何をされても怒らない」を自分に課す/正しい「平等」を理解する/ 「生きがい」などにこだわらない/人生を破壊するほどの問題なんてない/ エゴは自分の足枷/「自分は偉い」というエゴを捨てる/「自分はダメな人」というエゴを捨てる/ エゴを捨てれば自由になれる/「他人に負けたくない」というエゴを捨てる/ 自分がすべきことを精一杯するだけでよい/小さな「成功」をつなげて人生をつくる/ 怒りではなく「問題」をとらえる/相手の怒りには「智慧」で勝つ/攻撃には水晶玉のように対応する/ 「きつく教えること」と怒りとは違う/やりたい放題の人には鏡を見せる/笑えば怒りは消える/ 笑える人ほど智慧がある/智慧と理解がユーモアと幸せを生む/智慧の笑い、無知の笑い/ 「笑い」を目的にしてはいけない/笑う力を鍛えると、世の中は面白い/ おかしいことを見つけるのは簡単/心を鎮めて状況を把握する/怒らずにいられない人とのつき合い方/ 他人が吐いたゴミを食べる必要はない/「怒らないこと」は奇跡をもたらす/ 平和を語る人が強者/誰もが幸福に生きられる ******************************************************************************************************************** 至福の教え-Wiki in 「山上の教え」 貧(心) 悲 柔和 義 //       ヒン秘 NEW ギニア 憐憫(←→) 清(心)  平和 迫害 //     錬成 P-P- (Peace、Persecuation) ******************************************************************************************************************** ● 怒らないこと 2●―役立つ初期仏教法話〈11〉 (サンガ新書) (日本語) 新書 2010/7/ 内容説明 生命と自我のしくみを解き明かし、ブッダが教える、怒りを克服する人生論。 目次● 第1部 怒りとは生命の根源にある感情(なぜ怒る?;生命とはなにか;妄想で生きる生命のシステム) ;感情は怒りの塊;「欲」は「怒り」の別バージョン ;生命が感じていること;人生とは何か 第2部 怒りの姿(怒りを知る;怒りの種類 ;怒りに対処する ほか) 第3部 人格を完成させる人生論(究極の真理を理解する;自我は管理したがる;自我が作り出す世界) 第4部 幸せの道を生きる(勇気のある生き方;成功する生き方;慈悲に生きる) ******************************************************************************************************************** 「怒り」の根源は、「無常」。ブッダのもっとも根源的な発見が「無常」。 そしてその、「無常」こそが「怒り」の原因である」と言います。そして、こう続きます。 「無常の本当の定義は、「ものごとは瞬間、瞬間で変化し、消滅していく」ということです。 自分も世界も、けっして一瞬たりとも同じではありません。無常とは、一切ものごとの真理です。 私であろうが、他人であろうが、環境であろうが、世界であろうが、宇宙であろうが、すべて無常です。 つまり、変わり続けているのです。そして、この「変わり続けている」ということが、怒りを生む原因なのです。 一切のものごとは無常であり、「無常が怒りの起源だ」とすると、一切が怒りに通じているように聞こえるかもしれません。 しかし、その通りなのです。はっきり言ってしまえば、実は、生命は基本的に怒りの衝動で生きています。 怒りの衝動で生きるということは、悪いとか良いとかいえることではなく、 われわれの生命はそういう構成になっているのです」 ******************************************************************************************************************** 私たちは「もう怒りたくない」と思っても、怒ってしまいます。 自分の意思ではどうにもならないものが、怒りです。 仏教では嫉妬、物惜しみ、後悔、軽視など、 十種類の感情も、怒りの姿を変えたものだといいます。 前作『怒らないこと』から、さらに心の深層に分け入り、 生きることの矛盾に真正面から答えを出します。 生命の根源にあるもの、それは怒り---- 初期仏教長老が、ブッダの教える怒りの終焉をお話しします。 生命と自我のしくみを解き明かし、ブッダが教える、怒りを克服する人生論です。Amazon 生きる事は苦の連鎖である。という場所から話が始まります。そして、『怒り』という感情は増殖して、 破滅にて完成するという結論を事例を踏まえながら説かれています。引用「脳からエンドルフィンなどの 物質を出してごまかしている世間の喜びとは違います」確かに、幸福が内分泌ホルモンで満たされる事と 同等になってしまえば、社会秩序は大変な事になってしまいます。根底にある"ストレス発散"の 行動学を実践していると、その人の人生は「薄っぺら」なものに変容してくるでしょう。 前著「怒らないこと」では「怒り」の害毒について解釈していますが、2では真の幸福を論評しています。 「勘違いの幸福」というキーワードの元、情報・物質にまみれた現代から心が置き去りにされた現状が 不幸を招いています。日々出会う人達を見ているとこれだけ豊かな社会なのに、心を病んでそれが 身体の恒常性や自律神経の失調を来し、情緒不安定、鬱、自殺までも導引しています。 エスカレートした「怒り」は周りが見えなくなってしまいます。なるほど、 自身の心の動きには相当な注意が必要と想います。 「のどがかわいたら、コップ一杯の水を飲めばそれで気持ち良くなるでしょう? ところが、精神的な病気にかかってしまって「自分はのどがかわいている」と 思いこんでしまったら、どんなに水を飲んでも解決しません。それと同じです。」 ・・・怒りに身も心も持っていかれるのは心がこうした幻覚にとらわれているの ではないかと思います。・・・ 「ロールスロイスを四台持つことが正しい道だ」と社会は教えてくれて、 われわれもそのバカな話に乗ってしまうのです。」・・・・ 「この「嫌だ」という反応・・・そしてこの怒りをつかって、自分なりの幸せ、 幸福、楽しみという妄想概念をつくってしまうのです。」 「怒りを観察する」ということは、「怒りと戦うなよ」ということです。 「怒りをなくしてやるぞ」と思ってはいけません。怒りをなくそうとするその気持ちも怒りです。 智慧で怒りはなくなるのです。怒りは理解することでなくなるのであって、 戦ってなくすものではありません。戦えば戦うほど怒りの火も燃え盛ります。」 「われわれの人生は、強制収容所みたいなものです。・・・ガス室までユダヤ人 をつれていくことも、死んだ死体を燃やすことも、燃やした灰を処分することも、 同じユダヤ人がやらなくてはいけませんでした。・・・」 初期仏教はブッダの本来の教えを今に伝えているといわれています。 ・生命は生まれつき怒っている (下記の 【苦】に対する反応。一種のこころの状態。) ・人生は苦しい 【苦】 ・自我はない →● この本を読むとブッダが卓越した思想家であったことがよくわかります。 難解な教えをわかりやすく解説してくれる本です。 ●→ここは書き直すと「空」(*)、「怒り」、「無明」(智慧なし) 「空」(*)を3つで「開くと」、「変化」、「関係」、「無我」(自我は実体なし) 香山リカさん推薦! 「自我はない」 この言葉にドキリとした。 そして、人として、精神科医として考える旅がはじまった。(精神科医 香山リカ ) 「怒らないこと。それは人生を幸せに生きるために欠かせない、大切な心構えです。 しかし、「怒ることは悪い。だから怒らないようにしよう」と頭ではわかっていても、 実際はそうはなりません。「怒る」ということは、そうとうに根深い問題なのです。 「怒らないこと」というのは、実は人が生涯をかけるにふさわしい、 人生の目標とするに値するテーマなのだということです。怒らないということは、 とても勇気のいることです。だらしのない人格には到底無理なことです。 心を成長させるということなのです。その道のりを一歩一歩、階段を上がるように実践していくなら、 人生は間違いなく幸せになります。 せっかく人として生まれて生きているのですから、 「幸せになる」という、とても大きな仕事をやりきってみてはいかがでしょう」 「「怒り」の根源は、「無常」。ブッダのもっとも根源的な発見が「無常」。 そしてその、「無常」こそが「怒り」の原因である」と言います。そして、こう続きます。 「無常の本当の定義は、「ものごとは瞬間、瞬間で変化し、消滅していく」ということです。 自分も世界も、けっして一瞬たりとも同じではありません。無常とは、一切ものごとの真理です。 私であろうが、他人であろうが、環境であろうが、世界であろうが、宇宙であろうが、 すべて無常です。つまり、変わり続けているのです。そして、この「変わり続けている」ということが、 怒りを生む原因なのです。一切のものごとは無常であり、「無常が怒りの起源だ」とすると、 一切が怒りに通じているように聞こえるかもしれません。しかし、その通りなのです。 はっきり言ってしまえば、実は、生命は基本的に怒りの衝動で生きています。 怒りの衝動で生きるということは、悪いとか良いとかいえることではなく、 われわれの生命はそういう構成になっているのです」 ******************************************************************************************************************** 生命は生まれつき怒っている in 「怒らないこと 2●―役立つ初期仏教法話〈11〉 冒頭から 「怒らないこと」というのは、人が生涯をかけるにふさわしい、 人生の目標とするに値するテーマ と書いてあり、ちょっとホッとしました。 本書では、 生命は生まれつき怒っている、生きている限り、感覚があり、 希望に沿わない無常の人生だからこそ怒るとあります。 赤ちゃんもギャー(お腹すいたー!抱っこしてー!)と泣くことから人生が始まりますものね。 さらに 自我は諸々を管理したがるが世の中は無常であり希望は叶わない。ここに怒りが生まれる。 何かするときは欲や怒りでするのではなく、喜びを感じること。 等など・・・。 誰かのためになんて嘘に決まっている、それは自己満足に気がついていないだけ、 所詮人はみんな自分が一番大事、みたいなことも書いてあって、 「やっぱりそうだよね」ってちょっとすっきりしました。 「生涯をかけるにふさわしい、人生の目標」だそうですから、私もあせらず、でもあきらめず、精進したいと思います。 ● ******************************************************************************************************************** なぜ人間は生きている限り怒っているのか。 その怒りの起源は、 無常 にあるそうです。 スマナサーラ長老によれば、仏教による無常の定義は、 すべての物事は、瞬間、瞬間で変化し、生滅していく、 ということだそうです。 自分も世界も、一瞬たりとも同じではないということ。 それが怒りとどう関係があるのか? たとえば、人がよい気分になるのは、天気がよい時、嬉しい知らせを聞いた時、 ほしかったものが手に入った時など、いろいろありますよね。 それは結局、何かの条件によって気分がよくなっているわけです。 ところが、すべての物事は「無常」なので、そのよい気分の原因となった条件もすぐに変わってしまう。 そこで怒りが生じてしまうのです。 スマナサーラ長老は、もう一つ例を挙げていらっしゃいます。 人間は、いつも明るく、楽しく過ごしていたいといった希望を抱きます。 ところが、すべては無常ですから、現実はそうはいきません。 今日は一日笑顔で過ごそうと心に決めていても、とんでもないトラブルに巻き込まれたりする。 あるいは、若く美しくありたい、と思っても、鏡を見るたびに白髪、シミ、シワは確実に増えていく。 そこでまた怒りが生じてしまうのです。 人間は常に外部の環境に接して生きていかなければならず、その環境は無常でコントロール不能。 そして、環境が自分の計画・希望と違う時に、その環境に対して抵抗する気持ち、拒絶反応が起こる。 自分の思いと現実との隔たりが大きければ大きいほど、拒絶反応もより強くなる。 その拒絶反応こそが、怒りの正体だとスマナサーラ長老は説かれるのです。 なるほど、確かにそれなら怒るのもむりのないことですよね。 でも、そう考えるとこの人生にはひと時も心安らぐ時はないのか、と暗〜い気持ちになってしまいます。 では、どうしたらよいのか。 明日もさらにスマナサーラ長老の教えをひもといていきたいと思います。 無常こそが怒りの原因であると説かれています。 ******************************************************************************************************************** 1. Anger (Titled as "Not to get angry") →「怒りの種類」(紹介Website) Knowledge about Anger→"the Enemy of Happiness" Human being consists of Anger and Affection. 怒り(dosa)が生まれると、喜び(pi^ti)が失われる。 怒り(dosa);穢れたような、濁ったような感情 「暗い感情」(dosa)が強くなると「怒り」(vera)になる。 (分類) ☆【浮き橋、ハンケチの焦げ(こげ)】(また「モハ」。(moha---パーリ語で「愚か」)) →モラハラまで連想できるか。 は---「はしたない」、「恥知らず」、「はるか」(を見ない/見る。) 1.「怨み」(upana^hi^) 持続的な怨み 2.「軽視する性格」(makkhi^) 3.「張り合うこと」(pa[l]a^si^) 4.「嫉妬」(issuki^)他人のよいところを認めたくない。そのenergyを内心に向けて暗くなる。 5.「物惜しみ」(macchari^) 6.「反抗的」(dubbaca)他者から学び、指導を受けることに反抗的。 7.「後悔」(kukkucca) 過去の失敗・過ちを思い出しては悩む形の暗い性格。 8.「激怒」(bya^pa^da) ******************************************************************************************************************** サンガ新書 役立つ初期仏教法話  【受け(浮き)橋、ハンケチの焦げ(こげ)】 cf. 「夢浮橋」(ゆめのうきはし)は、『源氏物語』五十四帖の第54帖(最後の巻)。 第三部の一部「宇治十帖」の最後(第10帖)。-Wiki ブッダの真理の言葉(ダンマパダ) 第1章〜第26章 通読 その冒頭 数連 100分de名著 そういえば、キリスト教 「おいあくま 怒らない いばらない あせらない (あきらめない) くさらない (くじけない ) まけない ( → さらには「勝ち負けなどにはこだわらない」)// 出家とその弟子(倉田 百三) 『怒らないこと』 2006年8月 アルボムッレ・スマナサーラ-Wiki 仏教では、怒りを10種類に分類  まずは知ることが大切!!怒りの種類診断 【0-1】基本的な怒り【dosa】 仏教では怒りを、基本的な怒り1種類と、基本的な怒り のエネルギーが暴走して 姿を変えたもの9種類に分類し ています。この「基本的な怒り」をパーリ語で dosa(ドーサ) と言います。ドーサのもともとの意味は「穢れる」「濁る」 で、 いわゆる「暗い」という意味です。また、何かに対し て感じる「嫌だ」という思いです。 【0-2】憎悪【vera】 Vera(ヴェーラ)は、基本的な怒りであるドーサが強くなって、外見に現れるほど高まった状態です。 ドーサを放置しておいたために心が暗さを 増し、歯ぎしりをしたり手が震えたりなど、 体の状態に影響をあたえるまでに育ったものです。自分でも「今、私は怒っている」と感じられるので、 気づきやすい怒りです。 【1】怨み【upana^ha】 Upan^ha(ウパナーハ)は、基本的な怒りであるドーサが芽ばえた後、それをくりかえし思い出す ことによって増殖してしまった怒りのことです。その特徴は「忘れがたい」ということです。 一度起きたドーサを忘れられず、思い返し続けるせいで、妄想がふくらみ、いつも不幸な状態に なってしまうのです。 【2】軽視【makkha】 Makkha(マッカ)は、人のよいところを軽視する感情です。この気持ちも、 最初は基本的な怒りドーサから始まります。人を見たとき、その悪いところや弱点を見たいと 思う気持ちはドーサの段階です。しかし、その人が 長所や能力をもっていて、「大したことない」と 思いたいのにできないとき、強い怒りマッカが生まれます。 【3】張り合い【pa^lasa】 Pa^lasa(パラーサ)は戦い続けること、相手をつぶそ うとし続けることです。 はじめは、基本的な怒りドーサの範囲内にとどまっています。相手に対して「勝ち たい」と感じる程度です。 しかし、この「勝ちたい」「相手をつぶしたい」という気持ちが度を超えると、 いくら攻撃しても収まらない怒りパラーサとなります。 【4】嫉妬【issa^】 Issa^(イッサー)は、相手の悪いところを見たいという暗い気持ちドーサを抱いたときに、 相手のよいところが見えてしまうと生じます。相手の長所が見えるときの怒りが、 相手に向かうとマッカ(軽視)ですが、「なぜ私にあんな長所 がないのか」と 自分に向かうとイッサー(嫉妬)になります。 比べる相手は無数にいるのでイッサーも増幅します。 【5】物惜しみ【maccharia】 Macchariya(マッチャリヤ)は、自分がもっている幸せや 楽しみを人に分けてあげたくないという感情です。 人が自分と楽しみを共にすると損をしたように思う、ケチな気持ちです他人と喜びを共有できないため、 心が暗くなって 不幸になるのですが、その不幸に気がつかず幸せを独占しようとするのです。 【6】反抗心【dubbacha】 Dubbaca(ドゥッバチャ)は自我が強くて、人の忠告や教えに対して反発をもつ感情です。 他人や世間とのコミュニケーションを拒絶している状態ですが、それでも人間は周りと関わらずには 生きていけませんから、常に嫌な 思いをしています。そして教えを聞き入れないので 人間としての成長も止まってしまう、恐ろしい怒りです。 【7】後悔【kukkucca】 Kukkucca(クックッチャ)は後悔です。これは、過去に失敗した経験を思い出したときに、 自分に向かって抱く怒りです。嫌な気分を何度も繰り返してしまい、明るい思考ができなくなります。 心が過去に とらわれてしまうので前に進めなくなり、成長が止まってしまう、たちの悪い怒りです。 【8】激怒【bya^pa^da】 Bya^pa^da(ビャーパーダ)は、基本的な怒りドーサ が度を超えた状態です。 ドーサそのものが単独で 成長したことです。壊したい、他人に不幸をもた らしたいという気持ちですが、 はっきりした理由がありません。そのため、妄想が無限にふくらみ、「どこまでも破壊してやる」と きりもなく考えます。大量殺戮につながる感情です。 ******************************************************************************************************************** アルボムッレ サンガ新書  「役立つ初期仏教法話」 1 怒らないこと 2 心は病気 3 苦しみをなくすこと 4 現代人のための瞑想法 5 心の中はどうなっているの 6 結局は自分のことを何も知らない 7 あべこべ感覚 8 ブッダのユーモア活用術 9 ブッダの集中力 10 的中する生き方 11 怒らないこと2  12 バカの理由(わけ) 13 欲ばらないこと  14 忘れる練習・記憶のコツ ******************************************************************************************************************** 陰宅風水平和の生滅―生存の矛盾を超えて (お釈迦さまが教えたこと) 』→目次 ダンマパダNo.158の言葉が引用される。“先に自分自身が正しく人格を整える。それから他人にも教えてあげる。 このようにする理性のある人は堕落しないのです。”(p.209) これを読んで、 漢訳経典の「八法・十六法」(雑阿含経No.929)を思い出した。 これは、正信、淨戒、布施、拝見、聽聞、受持、觀察、法次法向という八法を自らが行うだけでなく、 他人にも教えて、共に成就することである。(安井廣度著『阿含経講義』のp.56では雑阿含経33-11として引用される。) これなら、確かに平和が実現。 生存の矛盾、とは「生命は皆、生きたいと願っている。しかるにその願いをかなえるためには他の命を 奪わなければならない。ゆえに生命の切なる願いは決して叶うことがない。」というものである。 この矛盾に仏教はどうこたえるのか。 結論からいえば「生きることは罪だ。罪を犯さないようにするには、生命の輪廻から解脱して二度と 生まれないようにしなさい。p71」がその答えである。そして輪廻からの解脱は、 ひとえに個人の努力にかかっている。すなわち、五戒を守って、貪瞋痴(=欲、怒り、妄想)を遠ざけ、 他の命へ慈悲の心で接することである。 『あべこべ感覚―役立つ初期仏教法話7 (サンガ新書) 』 閉塞感(cooped-up feeling // sense of stagnation // a siege mentality) 閉塞感に包まれている be stalled with no way out 人間の間違った認識が苦しみを生み出している。 情報の捏造「あべこべ感覚(パパンチャ)」=「顛倒」 「常住」、「楽・善」、「我はいる」、「身体はきれい」という4つの顛倒 それぞれの顛倒に「概念の顛倒」・「心の顛倒」・「見解の顛倒」 「かなわない期待を持つことが、すごい苦しみです」 「年をとることや老いること自体は、本当は『苦しみ』ではありません。 『老いないように』との期待こそが苦しみなのです」by 釈迦(p131) とおっしゃったそうだ。 長老も、 「(上記は)生命の本質です。逃げることはできません。 これらが『嫌だ』ということは、いわば魚が『泳ぎたくない』というようなものです」(p135) ●● 損得勘定において守るべき優先順位がある。 一、人格の向上 二、人間関係 三、知識・情報 四、物 興味深いことに私たち世間では最後の「物」に最も価値を置き、「人格の向上」をおろそかにしている。 さらに「与えるものは最大に、得るものは適量を」というのも真理。 長老がおっしゃるように、与えること中心になると、損をしない生き方になり社会に必要とされる人間になるので、 世間が放っておかなくなる。すると、競争する敵がいなくなる。 第二章では、相対論が語られる。「世の中は有でも無でもなく因縁に依って一時的に成り立っている」(p107)という真理。 例えば、 「智慧のある人は、人が何を言っても、いちいち怒ったり、舞い上がったり、落ち込んだりしません。相手が言う言葉に意味がある かないかを客観的に判断して、意味がある場合は、その意味を理解してそれで終わります。それ以上、何も考えたり妄想したりしま せん」(p101) 問題の解決法も相対的だ。起こった問題は、環境がさまざまで過去の知識に基づくのではなく、その場の智慧を使って解決しなければならないということだ。 相対論を理解している人は「多角的に物事を見ることができ…物事に囚われることなく 軽やかに生きることができる」(p107) 現代人の私たちの感覚からすれば、比丘たちはホームレス同然の生活を送っている。 だが、 「過去に悩まず、未来を期待せず、現在に生きています。だから顔色が穏やかなのです」 「世の中のさまざまな美しいものは欲ではありません。人の考え方が欲なのです。 さまざまなものは世の中に、ただそのようにあるだけであり、智慧のある人は、こころの欲を捨てるのです」 とお釈迦様はおっしゃった。善い思考をもつことがすべてだ、というのが仏教の答えである。